発刊にあたって
武生高校野球部OB会員の皆様には益々ご健勝で活躍されておられますこと、心よりお慶び申しあげます。
日頃、本野球部並びにOB会発展のためご協力を賜り厚くお礼申しあげます。
本校野球部は、明治32年県立武生中学校として発足以来、平成10年をもって創部100周年を迎えました。
これを記念して平成10年8月14日武生市営球場において、紅白OB戦を行い、あと、文化センターにおいて100余名のOB会員が集い、創部100周年の記念祝賀会を盛大に開催いたしました。
席上、OB会員の諸君から野球部史作成の声があり、今日ここに待望の武生高校野球部100年史の発刊を迎えることができました。
OB会として、大きな区切りをつけられたことを心より喜んでいる次第であります。
顧みますと本校野球部は大正から昭和初期にかけて武生の黄金時代を築いた歴史があり、戦後にいたって、OB会後援会がいち早く再編され、学校側と協力して野球部の強化育成に取り組んでまいりました結果、戦後、武生高校の黄金時代のはしりとなり、これまでに4回の甲子園出場など輝かしい戦績を残してまいりました。
しかし、昭和40年後半にいたり、進学熱の高まりと共に甲子園が遠くなってしまったことは残念であります。
高校野球は苦難に耐える体力、精神力をもった若人を育成するのが本来の目的であり、後輩の選手諸君には輝かしい武生高校の伝統のもと誇りと自信をもって目標に向かって努力を続けて欲しいと思います。
この100年史には武高球児の汗と涙で綴った青春時代が凝縮されており、OBの皆様にはよき想い出となり、また次代を担う球児諸君にはよき指針となり、明日へ向けて夢と希望を与えてくれるものと信じます。
最後になりましたが、発刊に協力いただいた関係各位に心から感謝申しあげますと共に本校野球部発展のため一層のご支援を賜りますようお願い申しあげます。